いいかんじ

いいへんじのひとです、いいかんじです

分からない

分からないひとの気持ちが、分からないひとにだけはなりたくないな。

分かってしまう、というとおかしいけれど、みんなが分からないということが、分かってしまうことがあります。それも、けっこうあります。そんなときわたしは、分かったことをたしかめたくて、すぐにことばにしてしまいます。

みんなが、ああ、と言ってくれると、ああ、よかった、と思うのですが、ほんとうのほんとうではないんだろうな、と、いつも思っています。それらしく聞こえるだけで、それらしいだけなんだろうな、と、思っています。

ことばにしたとき、もうそれは、いったん整理されている。もうそれは、ほんとうのほんとうじゃない。だけどそれじゃ、何も分からないままだから、ことばにするしかないわけですが、わたしたちはできるだけ、ほんとうにちかいことばにしようとするのでしょう。できるだけ。だから、ほんとうは、あれだけ長い時間をかけて、選ばなくちゃいけないのに。選ばなくちゃいけないのに、わたしは。

どうしてあのとき、あなたがことばにするのを待たずに、わたしのことばにしちゃったんだろう、って思ったり。してるんです。

してるんですよ。

稽古場にいるときは、もっぱら楽しんでいるのですが。ちょっと稽古場をはなれたら、なんだかはずかしくなってしまって、だから、書きました。

「分からない」から、「むずかしい」から、楽しい。そんな場所なのに、何を分かったつもりでいるんだ、みたいな。そんなのぜんぜんほんとうじゃないんだからな、みたいな。

ああ、もっと時間があったらなあ、そしたらもっと、もっとなあ。なかなか、バランスがむずかしいのです。

そんなこんなで、こんなんですが、お手伝いさせていただいています。来週です。

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